ぺちかーと

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【感想・解釈】『ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~』ごちうさ劇場版(既視聴者向け)

1. はじめに

こんにちは。

創作活動関係のことを書くブログにしようと思ったのですが、まさか初めて書く記事がまさかごちうさになろうとは……!

でも仕方ない、それくらい面白い作品だったのです。

ちなみに映画は初日のしかも9時開演の部に行ってきました。

特典の色紙はシャロちゃん!

どうでもいいですね笑 本題に入ります。

 

2. あらすじ

ザックリ言えば

 

単行本『ご注文はうさぎですか? 5』(5巻)のP.21〜46までの内容(ココアちゃん帰省〜花火大会)を基礎にしながら、お話の流れを少しいじり、追加のお話し(伏線)を入れてきた感じでしたね。

 

手元にあった単行本を見た感じそうでした。

大きな変更点といえば

 

・ココアちゃんがラビットハウスに帰って来るのが遅れて花火がなるタイミングになっていた。

・ココアちゃん帰省時に、ココアの夢に魔法少女チノ登場!!

・ココアにマジシャンうさぎを渡すシーンがラストに来ている。(原作単行本のP.37が元ネタか?)

 

こんなところでしょうか。

(細かい伏線等は触れてないのでそこのツッコミは待ってくだされ。)

 

まあ、見た方が早いです。

 

3. 感想

最後のシーンが本当に良かった!!!!

もうこれに尽きます。

人によって作品の感じ方は違いますけど、私はとにかく上の赤字を推していきたいです。

普段私は泣いたりすることがないのですけど、このシーンで珍しく泣いてしまいました笑

 

最後のシーンとは

チノが「ココアさんをイメージしました」とココアにうさぎのぬいぐるみをプレゼントして、ココアが「手品師?」と勘違い。チノが再び「魔法使いです」と念押しするも次は「マジシャン?」と勘違いする

シーンのことです。

 

映画見てないとなんのこっちゃ?といったシーンですけど、個人的にはこのシーンを出すための下準備をコツコツと積み重ねてきたんだなと解釈したのでここが感動ポイントでした。

 

解説は野暮ですけど、自分の解釈を解説したいので解説します。

まず初めにこの映画は大きく分けて2本のルート(2人の視点でお話が見れる)で進行していったように感じました。

1つ目に、ココアルート。

2つ目に、チノルート。

モカやリゼのルートもあると思うんですけど今回はラストについて話したいので割愛します。最後のシーンに関係してくる部分を抜き出していきます。

 

・ココアルート

ココアは帰省し、久しぶりに母や姉に会い、お手伝いをしようと奮闘する。(寝坊は愛嬌)そんな感じのルート。

そんな中で、姉と街に出かける際に将来の夢についてモカに聞かれ「お姉ちゃんと呼ばれればそれでいい」といったセリフを口にします。

これはココアが『お姉ちゃん』という存在に憧れを抱いているということですね。

ココアにとってのお姉ちゃんはモカです。

そして、そのモカは帰省時から最後までやたらと「サプラーイズ!!」とココアを驚かせていました。なんか不自然だったんですよね。必要以上にサプライズを推しすぎです。おそらく姉=サプライズの印象づけをしたかったのだと思います。

つまり、ココアの中のお姉ちゃん像が人に驚きをもたらす存在であると私たちに伝えているということです。

そしてラストシーンに向かいます。

 

・チノルート

ココアが帰省する中、他の皆はいつも通り町でお仕事をする。(ココアシックによりいつも通りではないけど)そんな感じのルート。

リゼのくれたうさぎのぬいぐるみの話から、チノとリゼとの邂逅について語られます。

最初はリゼさんに慣れなかったけど、うさぎのぬいぐるみがきっかけで仲良くなったといった話です。

ここの話はただ単に昔ばなしを語っただけではなく、(仲良くなるのに時間がかかったリゼと、いきなり懐に入り込み強引にしかし不思議といつの間にか仲良くなっていたココアという)チノ視点で見た時のココアとリゼの対比を伝えているのだと考えられます。

次に町で花火大会が行われるということで、チノは皆をそれに誘おうとします。

しかし、奥手なチノはそれが出来ません。

結局最後には花火大会に誘うことが出来るのですが、それはココアから皆を誘うようにメールで背中を押されたためです。

チノにとってのココアは奥手な自分とすぐに打ち解けてくる不思議な存在であり、いつもの自分なら出来ないことでも勇気をくれて自分を変えてくれる存在であることが分かります。

そしてラストシーンに向かいます。

 

ココアとチノの2人はしばらくの間ですが離れ離れになり、ココアは自分の夢とその原点に触れ、チノはココアという存在を再確認します。

そのことが分かれば、ラストシーンの意味が分かって、

 

「ココアさんをイメージしました」

というセリフを

チノは自分を変えてくれる不思議な存在→魔法使いをイメージして言うのですが、

ココアは、お姉ちゃんをイメージしてくれたに違いない→ココアのお姉ちゃん像はモカ→サプライズ!!→見た目的にも手品師・マジシャンうさぎだ!

と解釈してしまうため食い違いが起きていたということが分かります。

 

だから何だって思う人も多いと思うんですけど、こういう展開が私の趣味にクリーンヒットしたんですよねw

無自覚に誰かのヒーローになっていて、無自覚に人の心を支えているのを見ると最高にグッとくるんですよ!

ああ、またこうして今日もココアさんは自覚無しに人を救ってるんだなぁ……って。

もうこれは完全趣味ですから、あまり気にしないでください笑

 

4. まとめ

そんなこんなでごちうさ映画最高でした。

持論ですけどある作品がある時『作者は面白くなるようにその作品を作っている』と信じた方が楽しい。

そうして、作品に秘められたメッセージであったり、分かりにくい比喩表現であったりを見つけられるとさらにその作品が好きになると思ってます。

私は今回、上の様にこの映画を解釈しましたけど、映画を作った人たちは「もっとたくさん伏線とか作ったんだから気付いて!面白いシーンもたくさん作ったんだからそこにも気付いて!」と思っているかもしれません笑

妄想ですけどね。

 

映画を見た皆さんはどのように作品を楽しみましたか?

 

ではまた!

 

おまけ

実は私、ごちうさでは千夜ちゃんが一番好きです。

ですので彼女の行動をつい追いながら映画を見てしまいました。

物語の本筋には関わってこなかった彼女ですけど、最高にクールなシーンがあったのです!嬉しい!

覚えてる人少ないと思うんですけど、リゼを中央に千夜ちゃんとシャロちゃんが三人で広場のベンチに座るシーン、あのシーン最高じゃないですか!?

画像がないので文字での説明なんですけど

 

シャロ       リゼ   千夜

 

こんな位置関係のカットだったじゃないですか。

千夜ちゃん、人との距離が近い!!それでこそ宇治松千夜だよ!大好き!

反対にシャロちゃんの位置が離れているのも最高ですよね!近付きたいけど恥ずかしくて近付けない感じがシャロちゃんっぽいです。

一歩踏み込んで妄想するならば、千夜ちゃんがこんな感じに近付くんんだとシャロちゃんに見せびらかし、冷やかしているようにも見えてまた楽しい。

その後、リゼからうさぎのぬいぐるみを作ってもらう約束を取る際にも、千夜ちゃんは自分の分を作ってもらうのが前提の様に話すが、シャロちゃんは「いくら払えば……!」みたいな感じでちょっと距離があってそこでまた萌えましたね。

蛇足すぎるのでそろそろ消えます~